財団法人 岐 阜 天 文 台
平成27年度 事 業 計 画
2015(平成27)年4月1日から
2016(平成28)年3月31日まで
1.観測研究並びに一般事業
今年度は、開設45年目に当たり、引き続き天文教育に重点を置く。
別紙のとおり、特定観測と常時観測を行い、国内外研究機関および
観測研究者との交流を行う。
一般事業としては、天文普及を目的として下記の事業を行い、来台者に対して科学する心を涵養する。
- 施設の無料公開
- 印刷物の配布、インターネット・ホームページによる情報提供
- 青少年育成として、小学・中学・高校、ならびに一般向けの天
文教室・講座及び講演会等、視聴覚教育(実地観測、ビデオ、インターネット等)の実施
- 観測会、観望会の開催
- 科学技術週間協力行事、スター・ウィーク行事、地域のイベ
ント等への参加
- 報道諸機関、出版社等に各種資料の提供
- 天文学関連科学図
書の充実、観測資料の整備に努め研究者に資料を提供
散逸の恐れのある日本国内の観測者研究者の諸資料を保存し、将来の研究資料として役
立てる役割を担う「西日本天文資料センター」として、
あら
ゆる天文資料(器材、図書、フィルム、CD、DVD、観測
記
録等)を蒐集保管し可能な限り公開を行う。天文資料センターについては、長谷川一郎
博士をはじめとする諸氏の指導により、事業を推進する。
- 岐阜市科学館、西美濃プラネタリウム等と協力して県内の天文知識を普及
引き続き、岐阜市科学館との連携事業として
天文講演会と
スタンプラリーを実施する。
加えて夜間観望会は毎月4回行う。
第1土曜日・第3土曜日:岐阜天文台、
第2土曜日:岐阜市科学館
第4土曜日:岐阜駅前(岐阜天文台・岐阜市科学館共催)
2.長期継続計画
長期継続計画は下記6計画(1〜6)である。
1.天体資料展示の充実と西日本天文資料センターとしての運営
2.太陽観測用フィルターの更新
3.天体画像処理のコンピュータ化
4.天文資料のデジタルアーカイブ化
5.屋上小型観測室の改装
6.デジタル撮像機器の活用
周辺の都市化により、長時間の露光を必要とする微光天体の撮影には不向きな環境になり
つつある
が、月や惑星を始め、比較的明るい天体の
撮影に支障はない。
これらの撮影用として即時性に優れ、撮影後の処理にも適したデジタル撮像機器を導入し、機
械的、および技術的な課題の改善を継続する。
3.改 修・拡 充
天文台も創立満44年を迎えて、構築物・設備・器材の補修や改修を要するものが多くなってきた。現在必要とするものは下記が主なものである。
(1)器 材
- 主望遠鏡等、製造メーカーによる整備・調整
- 画像・カメラのフィルムからデジタルデータ化に伴う機材の換装・拡充
- 来台者の増加ならびに出張観望会向けに、可搬機材の拡充
(2)設 備
- 揚水ポンプ・制御盤等、電気設備
- 空調・水道・排水設備等
- 望遠鏡用ドーム・スライディングルーフ等、構築物
- その他、建物・機器全般