2026 年の天文現象

太陽    :第25期の活動はピークを過ぎたと言われます。
       昨年は、一昨年に続いて、フレアが起こり、日本でも、低緯度オーロラが見られたりしました。
                  太陽面では、北緯、南緯とも20°くらいのところに、次々と黒点群が現れていますが、ときおり、赤道あたりにも群が現れたりしています。
       また、太陽はガス球なので、高緯度ほど自転の速さが遅くなります。ところが、同じ緯度でも、まれですが、他より速い自転速度の群が出現し ます。
       太陽黒点の観測をしておられる方は、単極性の群の自転角速度(°/日)を測定してみて下さい。自転角速度の測定は、最小自乗法を使う方法 があります。
       ゆくゆくは、論文の形で公開したいと思います。
                    スケッチから位置を測定するには、太陽面経緯度図を使いますが、岐阜天文台版としても、昨年末に公開したものがあります。
                    これは、中心部経度でW60°〜E60°までを、2°間隔で経緯線を引いたものです。よければ使ってみて下さい。(pdfファイルです)
                    フレアや、太陽風については、
宇宙気象予報などを見て下さい。
                  日食は、2回起こるが、2月17日の金環食と8月13日の皆既食ともに、残念ながら日本からは見られません。
 
             :3月3日の皆既月食と8月28日の部分月食が起きますが、8月28日の方は、日本では見られません。
      
このうち、3月3日は、18:49〜22:18ころで、皆既は20:04〜21:03ころ。
                   小学生でも見られる時間帯に皆既食が見られるので、ご家族で、月の色の変化などを観察してみるのがお薦めです。
彗星         :近年、全天サーベイが行われるようになって、太陽からかなり遠い距離で見つかったり、周期彗星の検出が早くから行われるようになっています。
                  今年5等星より明るくなる可能性のある彗星は、ほとんどありませんが、次の彗星が、最大光度6等あたりと予測されています。
                    24P/ショーマス周期彗星:1月〜2月に8等くらい、うしかい座とおとめ座の境を移動
                    ウィアズチョス彗星(2024 E1):1月〜2月に6等から7等くらい、みなみのうお座からエリダヌス座を移動
                    パンスターズ彗星(2025 R3):4月の近地点通過前後に8等くらい、ペガスス座からくじら座を通りオリオン座へ移動
                    161P/ハートリーIRAS周期彗星:9月ころに8等くらい、くじら座からおひつじ座、アンドロメダ座へ移動

水星     :夕方の西空 2月下旬から3月上旬、6月が地平線から15°以上くらいになります。
                   明け方の東空 4月初め、8月初め、11月下旬〜12月月初旬。
       6月17日には、月の近くに来るので観測好機。
                     水星の周回探査計画が進行中で、欧州宇宙機関(ESA)とJAXAの共同開発の探査機が昨年12月に彗星の周回軌道に入る予定でしたが、推進システムの不 調で、今年11月に予定が変更されています。成功を祈ります。

金星     :10月上旬までは宵の明星で、観測好機です。高度も7月には日没時に30°位あります。
                    10月22日に内合となり、そこからは明けの明星で、12月には高度は30°以上あります。
                    望遠鏡で満ち欠けを楽しむには、8月から9月上旬、11月後半から年末にかけてが見ごろ。
                    6月9日には、木星と1.5°ほどに接近、6月18日には、そこに月が加わる。
                    7月9日のレグルスとの接近は、間が1°程。
                    11月7日には、スピカと月齢27の細い月とも接近。

火星     :今年は、2027年2月20日の接近を前にしての、中間の年となります。

木星    :今年は、ふたご座からかに座しし座に移動。観測高度が高いので、観測好機となります。
                    ガリレオ衛星は、木星の周り回りながら、時には衛星同志の食や、影を木星本体に落とすこともあり、楽しませてくれます。

土星      :昨年は、輪を真横から見るようになり、何度か、輪の見えない土星が見られました。今年から、少しずつ、輪が開いてゆく様子が観測できます。
       年初には、夕暮れの南天で見えていますが、3月26日に合となり、観測しやすくなるのは、晩夏から秋にかけてです。

流星群   :1月−−−しぶんぎ座(4日6時ころ極大予想) 今年は満月があり、条件は悪いです。
                   8月−−−ペルセウス座 (13日11時頃が極大予想)今年は新月で、絶好の条件。

       11月−−−しし座(18日9時ころ極大) 上弦後の月なので、条件は良。18日未明がねらい目。2日後には、ダストトレイルによる軽い極大も予想されています。
       12月−−−ふたご座(14日23時ころ極大) 上弦前の月なので、夜半以降は最良。1時間あたりの流星数は、年間の流星群の中でも最大。
                                      火球が増えているという情報もあり、注目したいです。

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