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太陽 :第24活動期の極大期は終わり、いよいよ極小期に入りました。無黒 点の日も、目立ちますが、まれに大型黒点が現れることもあります。昨年9月には、大規模
フレアがおこり、黒点と地球の位置関係によっては、地球の電子機器に重大な影響を及ぼす恐れもありました。
フレアや、太陽風については、宇宙気象予報などを見て下さい。
日食は、部分日食が3回起こります。2月16日に、南米から南極大陸にかけてと、7月13日に、オーストラリア南端から南極大陸の北端にかけて主に海上で
見られるもの、更に8月11日。シベリア・北欧からグリーンランドにかけてみられるものの3回です。
月 :今年は、月食は3回起こり、このうち2回が日本で見られます。
1回目は、1月31日。20:48に部分食が始まり、21:51〜23:08までが皆既食、2月1日0:11に部分食が終わります。日本全国で見られま す。
2回目は、7月28日。3:24に部分食が始まり、4:30〜6:13までが皆既食、7:19に部分食が終わります。日本全国で見られますが、東日本で は、皆既食の前に月が
沈んでしまい、後は、沖縄をのぞくと、皆既食の途中で、月が沈みます。
主な星食は、次の通りです。
1月27日 18:57 アルデバラン(東日本)、2月2日 4:36 レグルス、惑星食は、いくつかありますが、いずれも日本では見られません。
彗星 :a). 7〜8月、パンスターズ彗星が、ぎょしゃ座で3等くらいになる予想。
b). 周期彗星のジコビニ・チンナー彗星は、9月に地球に接近し、この頃の明け方に6等程度になると予想されています。
c). ビルタネン周期彗星は、12月には、3等くらいになると予想されています。このころ、エリダヌス座からおうし座にかけて、1日4°の高速で移動すると言わ れ
ます。今年最も期待できる彗星。
水星 :明け方の東空 1月初旬、9月初旬、12月中旬に見ごろ。
夕方の西空 3月中旬、7月上旬にみごろ。−−−− どちらも、高度15度を越え、今年 一番 の観測好機。
1月13日朝には、南東の低空で、土星と接近。3月には、金星が近くに見られる、19日には、月齢1.8の月も加わります。
金星 :年始めから10月下旬まで、宵の明星として南西の空に輝いています。10月25日に内合となり、その後は、東天で、明けの明星となります。
内合までの西空では、次第に視直径が大きくなるにつれて、だんだん欠けていき、内合の後の東空では、逆に視直径が小さくなりつつ、丸くなっていく様子が
観察できます。
3月19日には、月・金星・水星が西空に見られます。また、4月24・25日には、プレヤデスと接近、6月20日には、プレセベ星団(M44)に接近しま す。
7月10日には、レグルスに1°まで接近していて、双眼鏡でも見物です。7月16日には、月齢3.3の月が加わって、更に楽しめるでしょう。
9月14日には、スピカに1°あまりまで近づきます。
火星 :何と言っても、今年一番のハイライトでしょう。2003年以来15年ぶりの大接近の年です。
観測しやすい、視直径10″以上となるのは、6月下旬〜9月上旬までです。
表面の模様では、火星の南極側が見えるので、南極冠がよく見えるでしょう。ただ、最接近の頃の高度が低いのが、残念なところです。
木星 :へびつかい座からおとめ座に位置しています。
1月7日明け方に、火星に13′までに近づきます。10月30日水星と接近、12月21日水星と接近します。
土星 :いて座にあって、高度が低いが、南斗六星や、近くのメシエ天体との、格好の写真対象になるでしょう。4月2日前後には、火星が接近してきます。
輪が、さらに開いて来ているので、見栄えが良くなっている。カッシニの空隙などを観測するには、見やすいと思われるので、挑戦してみて下さい。
流星群 :1月−−−しぶんぎ座(4日未明、満月過ぎの月があり、条件は悪いです)
8月−−−ペルセウス座 (13日未明が極大。新月に近く、条件は最良) 天の川が見えるところでは、相当な数が見られるとの予想もあります。
11月−−−しし座(18日ころ極大。上弦後の月があるが、まずまずの観測条件)
12月−−−ふたご座(15日明け方ころ極大。上弦の月は、夜半に沈むので、観測条件は最良)